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2006年 05月 11日
毎年5月3日は和歌山の白浜の海開きの日、だそうだ。
知らなかったなあ。こんなに早いなんて。 今年の5月3日。 私たち家族は白浜温泉へと、家族旅行に出かけた。 そう。海開きの日。 知らなかったのだ。もう一度言うけど。 ついでに言うと、どこでも良くて。 5月3日という国民大移動の日しか、家族の予定が合わず、しかも、家族旅行をしようか、と 決めたのも1週間前くらいで。 急きょ、キャンセルが出た白浜温泉の、ある旅館の、デラックスプランに飛びついた形で。 行ってみたら、満開の青空と青い海が目の前に広がる旅館の部屋。 砂浜では、ビーチバレーを楽しむ人、ビキニ姿で肌を焼く人、波うち際ではしゃぐこども、 何人かは海で泳いでいたりもして、一気に夏気分になってしまう。 確かに暑かったしな。 「おれ、泳いでくる。」 窓の外の夏風景を見ていた父がポツリと言う。 「おれ、海すきやねん。」 続けて、打ち明ける。 そして、父は砂浜へと出て行った。 5階の私たちの部屋の窓から、砂浜を歩く父が見える。 さすがに、泳ぎはしないようだ。 独特な歩き方で、ゆっくりゆっくり、砂浜を歩いていく。 そして、おもむろに腰をおろす。 体育座り(さんかく座り)で、海にむかってじっと座っている。 ラガーシャツをジーンズに入れて、スニーカーをはいて。 明らかに周りから浮いているので、目を離しても見つけやすい。 じっと、海を見ている。 そんな父を窓からじっと見ている私たち。 「1時間は帰ってけえへんな。」 母が言う。 結局、父は、2時間帰ってこなかった。 大浴場の窓からも、砂浜でじっとしている父を見た。 その時は膝は立てて、寝転んでいた。 太陽の光を全身に浴びていた。 やっぱり、周りからは浮いていた。 帰ってきた父の顔は、赤光りしていた。 にかにかと笑って、とても楽しかったようだ。 「おれ、海すきやねん。」 知らなかったなあ。 そんなに好きだなんて。
by omokorocoro-w
| 2006-05-11 17:12
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